ダンスレッスンではマナーを守ることが重要。
マナーを守ることで楽しく踊れるだけでなく、レッスンの質が向上し気持ちよく受講することができます。
この記事では現役ダンスインストラクターが、レッスンでのマナーと注意点について詳しく解説します。
ダンスレッスン前にやるべきこと
これはマナーというよりは準備。
次の3項目を実行することで余裕を持ってレッスンに参加することができます。
1:持ち物を準備する
ダンスレッスンに必要なアイテムは
- ダンスウェア
- 室内シューズ
- 水筒
- タオル
です。
くれぐれも悪臭のするものや不潔なものは避けて下さい(Tシャツもシワのない方が好印象です)
タップダンスやバレェなど、ジャンルによっては服装やシューズが指定されている場合があるので事前に確認しておきましょう。
2:スケジュールの確認
レッスン開始時刻を確認し、余裕を持って到着できるようにしましょう。
初めて行くスタジオなら場所も確認しておけば安心です。
レッスンはインストラクターの体調不良などにより急遽代行・休講になる事があります。
無駄足を運ばないためにも、スタジオHPやインストラクターのSNSはこまめにチェックしてください。
3:レッスン内容の予習
事前にレッスンの内容を予習しておきましょう。
受講するジャンルの基礎ステップや基本コンビネーションを動画で見てイメージトレーニングしてください。
レッスンでどのような動きをするのかわかっていれば緊張せずスムーズに動けるようになります。
https://housedance-mania.com/2023/04/06/causes-of-nervou…ns-and-solutions/
レッスン中のマナー
レッスン中のマナーは11項目。
少し多いけど、あなたを含め参加者全員が楽しく踊れるためにも必ず守りましょう。
1:時間を守る
レッスンは遅刻厳禁。スタジオには余裕を持って到着してください。
遅れて参加する時は、他の参加者とのトラブルを避けるためにもスタジオの後方で参加しましょう。
遅れてきたのに前方で参加すると「なにあの人……」とクラスの雰囲気が悪くなるかもしれません。
また、休憩時間が終わったらすぐにレッスンを再開できるようにしましょうね。
つい友達とおしゃべりし過ぎないように注意ですよ!
ダンススクールの場合、仕方なくキャンセルや遅刻する時はスタジオに連絡してください。
2:自己紹介をする
初めてのレッスンではインストラクターに挨拶しましょう。
「初めて参加します。○○(名前)といいます。よろしくお願いします!」
このセリフを丸暗記して挨拶してください。
礼儀正しく挨拶されてイヤな気分になる人間なんていません。
たったこれだけでインストラクターは気持ちよくレッスンできるし、あなたの緊張もほぐれるはず。
可能ならば、挨拶の時に自分がどれだけ踊れるのか、もしくは初心者なのかをインストラクターに伝えてください。
事前にあなたのレベルがわかればインストラクターはレッスンの構成が組み立てやすくなるし、あなたへのフォローもしやすくなります。
インストラクターの立場から言わせてもらえば、レッスン初参加の人に挨拶してもらえるのはかなり嬉しいです。
あなたも初めてのレッスンでは緊張するでしょう?
実は僕たちインストラクターも同じくらい、クラスに初めての参加者がいると緊張するのです。
3:自分の持ち物を管理する
着替えや荷物はロッカーにしまい、携帯電話などの貴重品は指定された場所に安全に保管しましょう。
もしスタジオにロッカーも貴重品ボックスもなく、バッグは更衣室やスタジオの後ろに置くだけならば、貴重品はバッグに入れてファスナーにカギをかけてください。
盗難や荷物の取り間違いなどのトラブルを避けることができます。
飲み物は蓋のあるペットボトルや水筒を使用して下さい。
缶ジュースはマナーとしてNGです!
4:肌の露出に気をつける
ダンスウェアは動きやすいものなら基本なんでもOK。
ただしレッスンで服装の指定がない限り、過度な露出は避けてください。
過度な露出とは、例えば女性なら
- 上はスポブラのみ
- 下はレギンスのみ
男性なら
- 極端に短すぎるショートパンツ
などです。
激しく動いた時にポロリ的なアクシデントが起こるかもしれません。
特に女性はトラブルを避けるためにも気をつけましょう。
5:ニオイに気をつける
スタジオは密閉された空間のため、ニオイはすぐ部屋中に充満します。
生乾きなど悪臭のするウェアはもちろん、強い香水も避けてください。
皆んなが快適に踊れるよう、くれぐれもニオイには気をつけましょう。
6:安全に注意する
レッスンは安全第一。
怪我を防ぐため自分の身体の限界を理解して無理をしないようにしましょう。
また、他の参加者との接触やケガを防止するためにも注意深く動いてください。
万が一レッスン中に気分が悪くなったり怪我をしたら、すぐにインストラクターやスタッフに報告してください。
レッスン中の体調不良の原因で多いのが脱水症状。予防のためにもこまめに水分補給しましょう。
7:インストラクターの指示に従う
インストラクターはレッスンの進行や安全面を考慮して指導をしています。
指示に従わずストレッチをテキトーにしたり自己流で踊るとケガや事故の原因となるので、インストラクターの言うことはよく聞いてください。
「腰が痛くてツイストできない」「ヒザが痛くてしゃがめない」「ターンすると気持ち悪くなる」など怪我や体質の理由で指示に従えない場合は、無理をせずインストラクターに伝えてください。
8:譲り合う
ダンスは譲り合いの精神が大事。
レッスン中は踊るスペースや鏡を独占しないよう、周囲に気を配りましょう。
他の人も踊りやすいか、鏡やインストラクターは見やすいかなど、立ち位置やスペースに配慮しながら踊ってください。
僕のレッスンでは「あなた鏡みえる?」「先生は見えにくくない?」なんて後ろの人に気を遣って声をかけてくれる生徒さんが沢山います。
こんな生徒さんがいるとクラスの雰囲気は良くなるし、インストラクター(僕)も嬉しくなり張り切って素晴らしいレッスンしちゃいます。
ぜひあなたもそんな生徒さんになってください!
9:スマートフォンをいじらない
レッスン中にスマートフォンをいじるのはマナー違反。
マナーモードにしてバッグ内かロッカーに置いておきましょう。
また、動画を撮る場合はインストラクターの許可を得てから撮影してください。
撮影禁止のスタジオもあります。黙って盗撮なんて絶対しないように。
参加者同士のトラブルになるし、最悪の場合スタジオを出禁になるケースもあります。
10:ガムを噛まない
何かの拍子でガムを吐き出してフロアーにこびりつくと、最悪レッスンが出来なくなります。
口の中には何もない状態でレッスンに参加しましょう。
「ガムを噛むと集中力が上がるから」
そんな理由で噛む人もいるかもしれません。
しかしガムを噛まなきゃ集中出来ないなら、その日はレッスンを休んで気分転換した方が効率的です。
11:レッスンの途中退室を避ける
原則的にレッスンは途中退室禁止。
誰かが途中で退室すると、他の参加者の集中を乱して全体の進行を妨げてしまいます。
体調不良など、やむを得ず退室する場合はインストラクターの許可を得て静かに退室してください。
途中退室しないためにもトイレはレッスン前に済ませておきましょう。
レッスン後のマナー
レッスン後のマナーは4項目です。
最後まで気を抜かないように!
1:挨拶をする
「お疲れ様でした」「ありがとうございました」
レッスン後はインストラクターだけでなく、他の参加者やスタッフにも笑顔で挨拶しましょう。
挨拶すれば気持ちよくレッスンを終えられるだけでなく、みんながあなたを覚えてくれるのでクラスに馴染みやすくなります。
くれぐれも『感謝の気持ち』を忘れないように!
12年前、一度だけ僕のレッスン終了後に「アンコール!」と叫んだ人がいました。
いまだに誰が叫んだかわかっていません。もし本人がこのブログを読んでいたらご一報ください。
【ハウスダンスマニア:『叫んだのは私だ!』係まで】
2:自分のスペースを掃除する
レッスン後は自分が踊った場所をキレイにしましょう。
もし床に汗が垂れていたら備え付けのモップで拭いて下さい(ハウスダンスでパウダーを使用したらしっかり拭き取ります)
スタジオのフロアー全面にモップをかけるのはスタッフやインストラクターの業務。あくまでも『自分の踊ったスペース』のみキレイにすれば十分です。
3:忘れ物の確認
最後に、スタジオや更衣室に忘れ物がないか確認しましょう。
次のレッスンが始まっている中、忘れ物を取りに行くとレッスンの進行を妨げることになります。
そして心がへし折れるほど周囲の目が突き刺さります。
あれほんとツラい(体験談)
4:時間内に退室する
次のレッスンがスムーズに開始できるよう、自分のレッスンが終了したら時間内に退室してください。
友達とレッスンの感想や近況報告を話したいのはわかりますが、それはカフェでゆっくり話しましょう。
ペットボトルなどのゴミを持ち帰るのも忘れないように!
まとめ
ダンスレッスンのマナーと注意点は以下のとおり。
レッスン前にやるべき事は3項目。
- 持ち物の準備
- スケジュールの確認
- レッスンの予習
レッスン中のマナーは11項目。
- 時間を守る
- 自己紹介をする
- 持ち物を管理する
- 肌の露出に気をつける
- ニオイに気をつける
- 安全に注意する
- インストラクターの指示に従う
- 譲り合う
- スマートフォンをいじらない
- ガムを噛まない
- 途中退室しない
レッスン後のマナーは4項目。
- 挨拶をする
- 自分のスペースを掃除する
- 忘れ物の確認
- 時間内に退室する
となります。
ダンスレッスンを楽しく充実した時間にするためにはマナーを守ることが大切です。
参加者の一人一人が協力し合い、心地よいレッスン環境を作りあげていきましょう。
それでは、素敵なダンスレッスンを楽しんでください!