今の話 PR

あのお菓子の話。

ハウスダンスインストラクター万里の日記
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今日、電車で向かいに座っていた3才くらいの男子が唸っていたんです。

マスクの下で口をモゴモゴさせながら「ンー?ンーー!!」って。

なんかテンション高めだったので「あの子エイリアンでも出すのかな?」と見ていると、男子は隣に座る母親に目をキラキラさせがら言いました。

「オイシイ!これがハイチュウなの!?」

「えぇ、そうよ」

どうやら人生初のハイチュウに感動していたようです。

あまりに美味しすぎたのか、マスク越しでも判るくらい満面の笑みでした。両足もプラプラと小さく揺らしています。

あぁ、わかるよその気持ち。

独特の食感、中毒性の高い甘さ…

僕も初めて食べた時は一瞬で虜になりました。

今後、この子はスーパーに行く度に「ハイチュウ買っていい!?」と親におねだりするのでしょう。あの頃の僕のように。

ただ、ちょっと気になる事がありました。

些細なことなんですが、母親が手に持っているの、どう見てもボンタンアメの箱なんですよね。

「(ボンタンアメじゃないよな)」

心の中でつぶやきました。

いや、ケースはボンタンアメだけど中身がハイチュウの可能性もあリますよ?

ハイチュウの唯一の弱点はケースがない事ですから。ボンタンアメの箱がちょうど良かったのかもしれないですから。

「もう一個ハイチュウちょうだい!」

「はい、どうぞ」

母親が男子に手渡した物体はオレンジ色さらに細かく言えばボンタンアメっぽい色でした。おまけにオブラートで包まれていました。

「(ボンタンアメ…なのか?)」

心の中でつぶやきました。

いや、見た目がボンタンアメっぽいだけでハイチュウの可能性もありますよ?

僕が知らないだけでマイナーチェンジしたのかもしれないですから。森永製菓がエコの観点から包み紙をオブラートに変更したのかもしれませんから。

「おかぁさん、これ何ていう味?」

「ボンタン味って言うのよ」

「ボンタンアメじゃねぇか」

声に出ました。

ーーー幸いにも、小声だったので親子には聞こえなかったようです。

ボンタンアメを頬張る男子は、相変わらず満面の笑み。

「(そういや食べてないなぁ、ボンタンアメ。電車を降りたらボンタンアメを買おう)」

プラプラ揺れる足を見ながら、そう思うのでした。

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