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ムダこそが豊かさの秘訣

ハウスダンスインストラクター万里の日記
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かるーい気持ちでね。

書店でビジネス書を立ち読みしたんです。

そしたら

『文章を全部書いてからムダな箇所を省けば要点が浮き彫りになり読みやすくなる』

的な事が書いてありまして。

ほら、僕ってダンス界きってのブロガーじゃないですか。

踊りでみんなの目を喜ばせ、文章でみんなの心を豊かにするのが仕事、むしろ使命じゃないですか。

そんな僕にとって『ムダのない読みやすい文章』とは必須スキル。

「これはいい事を聞いたぞ」と、さっそく雑記を書いてからムダを削っていったんです。

「この部分は要らないな」とか
「この言い回しはくどいな」とか
「この心理描写は分かりづらいな」とか

かるーい気持ちでサクサクっと。

そしたら3時間かけて書いた文章が10分程度でサクサクっと跡形もなく消滅しました。

…僕の文章にはムダな箇所しかないの?

でね、思ったわけです。

『ムダを省く』=『豊かさ』ではないんだな、と。

ムダを省けば、確かに効率は上がります。

でも、効率の向上が生活すべての豊かさに繋がるのかといえば、必ずしもイコールでは無いと思うんですよ。

近年は様々なものが効率化され、世の中はどんどん便利になってきてました。

例えば、欲しいものや観たい映画があれば、お店や映画館に行かなくてもネットですぐ手に入ります。

さらに『あなたへのおすすめ』で自分の好みに合った商品やサービスを提案してくれるので選択に失敗する事もありません。

お昼にラーメンを食べるにしても、スマホでグルナビを開けば美味しいお店が一発でわかるし、地図アプリは目的地までの最短ルートを提示してくれます。

家電は部屋の温度から明るさまで管理し、掃除までしてくれる。

このようにどんどんムダがなくなり便利な世の中になっているんですが

ムダがあるからこそ豊かになるケースもあると思うんですよ。

買い物に行く途中で可愛いノラ猫を見かけたり、

映画館で観た映画がハズレだったけど帰りに寄ったカフェがめっちゃアタリだったり、

全然似合わない服を買ってしまい後輩にあげたらものすごく喜んでくれたり、

仲間と食べたラーメンがものすごく不味くて帰り道にわざと遠回りして文句で盛り上がったり、

深夜にホラー映画見てたら怖くなって部屋中の電気を光量MAXにしたまま寝たり…

なんかムダのある方が、カラフルな日常なんですよね。

日本語ではムダなものや余計な部分を『あそび』と表現します。

車の設計なんかでも

「このハンドル、もう少し『あそび』を持たせて」

みたいに。

『あそび』を辞書で調べると

『ゆとり』

って意味もあるんですよ。

さらに『ゆとり』を辞書で調べると

『物事に余裕があり窮屈でない事』

と書いてあるんです。

精神的な意味で『豊か』とは『心や態度に余裕がある』状態を指す言葉。

ムダ=遊び

あそび=ゆとり

ゆとり=豊か

ならば

ムダ=豊か

という事なんです。

あくまでこれは価値観の1つだし、仕事のように時間に制約のある場面ではその限りではありません。

でも、僕はこの『ムダ=豊か』という価値観がとても愛おしいのです。

さらに細かく言えば、3時間かけて書いたムダまみれの文章が愛おしくて仕方ありません。

なんでバックアップとってなかったんだよ!!

3時間かけて書いたのに内容がなく、さらにその文章を添削してたら最終的に「あれ?これ書かなくても良くない?」ってなって全消去した挙句に後悔してる。この一連の流れがムダの極みじゃないですか。

ほんと、賽の河原みたいな1日でしたわ。

でもほら、その文章を全消ししたからこそ、このブログが書けたワケだし。

ムダを正当化しようと意地でもプラスに考えたらいつもより真面目な内容になったワケだし。

全然後悔とかしてないし。

まぁそんなわけで。

皆さんも効率化に疲れた時は『ムダ』な事をしてください。

ムダこそが、心を豊かにする秘訣なのです。

おすすめの『ムダ』は僕の雑記を読む事。

ムダな事しか書いていませんから。

かるーい気持ちで、ムダを愛してみましょう。

それが豊かになるために必要な、第一歩なのです。

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