先日、近所の耳鼻咽喉科に健康診断を受けに行ったんですよ。
咽頭ガンとかの検査です。
「万里は心配性だなぁ」と思うかもしれないけど勘違いしないでくださいね。
僕の辞書に『心配』の二文字はありませんから。
僕自身はこの命いつ散っても構わない『毎日がクライマックス』というスタンスで生きているのですが、僕がこの世を去る事でレッスンの生徒さんをはじめ、このブログを読んでるあなたやダンス業界の人間がかなり悲しむじゃないですか。
「万里さんのいない人生は意味が無い」「このブログが生活に彩りを与えてくれた」「万里さんと同じ時代に生まれたことに感謝」なんて意見も多いので、そんな意見も多いと信じているので、僕に万が一の事があったら僕の後を追う人もいると思うんですよね。
だからあなたの為、ひいては日本の人口を維持する為にも僕は意を決して健康診断を受けてきたのです。
そんなこんなで診察室。
何度も来ているはずの診察室なのに、この日はいつもより部屋の空気が重く感じました。
「先生。僕、病気でしょうか…」
「まだですよー。まだ何も検査してませんからねー」
「あぁ、すみません。ただこれだけはお願いします」
「どうしましたか?」
「もし病気を見つけたら隠さずに正直に伝えて…」
「はいじゃあまず鼻の中を処置しますよー」
「ンガフフ」
そんな感じでまず鼻を消毒して鼻からスコープ入れて喉の奥を診察するんですが、そのスコープが超長ぇんですよ。
先生が手に持ってるの見て「ちょっ…ムリ」って無意識に言ってしまいました。
先生は僕の動揺なんかおかまいなしに「はーいじゃぁ前かがみで顔上げてー」って入れる気マンマンです。
いやいや。
いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいや。
いくらなんでもそれは長ぇって。
そんなん入ったら『特技』の欄に書けるっつーの。
もしかして驚かそうとしてワザと極端に長いスコープ持ってんでしょ先生。
そうに違いない。
なんて僕が現実逃避してる隙にスルスルと鼻の中に入れてくるんですよね。
直感で身体を貫通してんじゃないかなって思うくらい深く入りましたよ。
そのあと先生はモニターに写真を写しながら色々説明してくれたけど涙と鼻水が止まらなくてよく見えませんでした。
検査の結果はなんの異常もなく、最後に先生が「他に何か気になることはありますか」と仰ったので「毎年春になると鼻水が止まらないんですが病気ですか」と質問したら「それはただの花粉症なので心配しすぎです」と即答されました。
ーーー今回の健康診断で僕の喉には『異常なし』の診断結果が出たので、日本の人口が急激に減少することはなさそうです。
皆さんも安心してください。
そして僕の辞書には『心配』という二文字が、特技の欄には『鼻スコープ』という言葉が新たに追加されたのでした。