この記事では、ハウスダンス初心者向けにどのようなシューズがスタジオ内でのハウスダンスに向いているのかを紹介していきます。
今回はハウスダンスのシューズ選びのポイントを説明し、オススメシューズを現役ダンスインストラクターの視点から紹介していきます。
どのようなシューズを履けばいいのか悩んでいる人は是非、この記事を参考にしてください。
ちなみに下の記事ではではクラブで踊る用のスニーカーを紹介しているので合わせて参考にしてください!
ハウスダンスはシューズ選びが重要
ダンスでは必須となるシューズ。
「履ければなんでもいい」と思って適当に選んでませんか?
同じように見えるシューズですが、実はグリップの強さや形状などシューズの違いは様々で特にハウスダンスではシューズ選びが上達スピードに大きく影響します。
なぜなら、踊りにくいシューズで練習すると怪我をしやすくなるだけでなく、変なクセがついたりステップのコツが掴めなかったりとなかなか上達できないからです。
ハウスダンスのシューズは慎重に選びましょう。
失敗しないシューズ選びのポイント
それでは最初にハウスダンスに向いていないシューズの特徴を5つ紹介します。
これからハウスダンスを始める人だけでなく、すでにハウスダンスを習っているけどなんか踊りにくいと感じている人も心当たりがないかチェックしてください。
もしかしたらハウスダンスが上達しないの、そのシューズのせいかもしれないですよ。
ハウスダンスに向いていないシューズの特徴5つ
ランニングシューズ
ランニングシューズは前方への動きに特化した作りのため、左右の動きやツイスト、スライドをするハウスダンスには向いていません。
また、靴底のゴム部分が剥がれる恐れもあるので本格的なランニングシューズはハウスダンスに向いていません。
エアロビクスシューズ
エアロビクスシューズはエアロビクスに特化した構造なのでハウスダンスにはオススメできません。
グリップ力が優れているので左右へのステップには向いていますが、ツイストやスライドといった靴底を床に擦り付けるような動きには不向きです。
靴底の薄いシューズ
靴底が薄いシューズでハウスダンスを踊ると足がすぐに疲れるだけでなく、膝や腰に負担がかかりケガの原因にもなります。
特にダンスに慣れていないうちは力加減が分からず力一杯にステップを踏みがちになるので、初心者の頃は靴底が薄めよりも少し厚めのシューズを選びましょう。
窮屈なサイズのシューズ
長時間ステップを踏んでいると足が徐々にむくむため、窮屈なサイズのシューズを履いていると靴擦れを起こす恐れがあります。
足がむくみやすい方は幅に余裕があるシューズを選びましょう(目安としてはシューズの中で足の指が開ける程度です)
逆に大きすぎるサイズのシューズもNGなので、可能ならばショップで試し履きをしましょう。
足をしっかりホールドできないシューズ
靴ひもやカカト部分がなくて足をしっかりホールドできないシューズはダンス中に脱げる恐れがあるため避けましょう。
またホールドされていないとシューズの中で足が滑り、シューズの衝撃吸収機能がうまく働きません。
必ず足をしっかりホールドできるシューズを選びましょう。
ハウスダンスが踊りやすいシューズのポイント5つ
次にハウスダンスに向いているシューズのポイントを5つ紹介していきます。
ハウスダンス用のシューズを選ぶときの目安にしてください。
シューズの形:ローカット
ハウスダンスには踊りやすくコーディネートしやすい、そして持ち運ぶときもかさばらないローカットが断然オススメです。
以前はダンスシューズといえばハイカットでしたが、現在のハウスダンサーの中ではローカットが主流になっています。
これも近年のファッションの流行が細身のシルエットにシフトチェンジしたからでしょう。
ただし、ボリュームのあるパンツで踊る場合はハイカットシューズの方がトータルのバランスが良くなります。
ちなみにこの映像は10年以上前ですが、ネイビーのセットアップで踊っているのが僕です。
この時もボリュームのあるウェアとパンツだったのでハイカットのシューズでコーディネートしていますね。
自分のダンスファッションに合わせてハイカット、ローカットを履き分けましょう。
ハイカットのシューズを履く場合、靴ヒモを一番上までキツく締めると足首が固定されてステップが踏みにくくなるので注意しましょう。
靴底のグリップ力:適度に滑りやすいもの
靴底は適度に滑る方がハウスダンスに向いています。
ハウスダンスのステップはツイストやスライドをベースとするものが多いので靴底は出来るだけ滑る方が踊りやすいです。
極端に滑りすぎると方向転換やストップなどのボディコントロールができなくなるので、適度に滑り、力を入れたらグリップできる程度の靴底が理想的です。
靴底の色:白色(室内ダンス用)
スタジオなど室内でハウスダンスをする場合は、できれば白系の靴底を選びましょう。
黒系の靴底では、スライドのようにフロアに強くこすりつけたときに摩擦熱で黒い跡(マーキング)がつく恐れがあるためです。
スタジオやスポーツクラブによっては黒系の靴底を禁止にしている場合もあるので、心配なら白系の靴底にした方が無難です。
デザイン:シンプルで白か黒
初心者の頃はシンプルな配色で余計な装飾がないものを選びましょう。
これは好みが分かれますが、コーディネートしやすいシンプルなカラーとデザインがオススメです。
ダンスウェアはトップスやボトムにもデザインが多くなりがちなので、ゴテゴテと目立つシューズを合わせると非常に子供っぽくなります。
存在感がありすぎるデザインは絶対に履くなっ!というわけではありませんが、初心者の頃はモノトーンでシンプルなデザインの方がウェアやパンツとケンカせずコーディネートしやすいのでオススメです。
重量:軽い方が良い(室内ダンス用)
屋外でダンスする場合は関係ありませんが、シューズをバッグに入れて持ち運ぶなら軽い方が絶対に楽です。
荷物が重いとスタジオ着く前に疲れてしまうので、可能ならば軽いシューズを選びましょう。
超軽量を謳っているシューズの中にはクッション性を削って軽量化しているモノもあるので、極端に軽い必要はありません。
それではいよいよ、ダンスインストラクターとしてハウスダンスにオススメのシューズを3つ紹介します!
屋外で踊るならスタンスミスがオススメ!
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「世界一売れたスニーカー」としてギネスにも認定されているアディダスのスタンスミス。
ハウスダンス初心者からプロダンサーまで幅広い層に支持されています。
実際に使用したメリットとデメリット
メリット
- 靴底が程よく厚く柔らかいため長時間のステップも疲れない。
- 余計な装飾がなくスマートな形なのでコーディネートしやすい。
- テニスシューズなので横へのグリップ力がありステップが踏ん張りやすい。
- 屋外で使う分には適度に滑るのでスライド、ツイストがしやすい。
デメリット
- 持ち運ぶには少し重い。
- スタジオなど室内で使用するにはグリップが強いので初心者にはスライドやツイストが踊りにくく感じる。
スタンスミスまとめ
カバンに入れて持ち運ぶには重いですが、屋外で踊るダンサーならばスタンスミスはかなりオススメです!
シューズの形も細身なので「普段スニーカー履かないからコーディネートがわからない」なんて悩んでる大人にもオススメのシューズ。
少し幅が狭いので購入するときはサイズをプラス0.5cmを目安にした方が良いですね。
機能性とルックスにこだわるならスウェードがオススメ!プーマの代表的なスニーカー【SUEDE CLASSIC+】
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シンプルなデザインとスウェード素材の上品な質感が特徴です。
実際に使用したメリットとデメリット
メリット
- スウェード素材だから高級感がある。
- 靴底が程よく厚て柔らかいので長時間踊っていても疲れない。
- つま先部分が細いのでスニーカー特有の子供っぽさがない。
- スウェードなので使用していると生地が足に馴染んでフィットする。
- ハウスダンスに向いてるシューズの中で一番細身のパンツに一番似合う。
デメリット
- 持ち運ぶには重い。
- スタジオなどのフロアーで使用するにはグリップがかなり強い。
- スウェード生地だから汚れやすく手入れがちょっと面倒。
スウェードまとめ
重量とグリップ力から初心者がスタジオで使うには不向きですが、屋外で踊るダンサーで「ダンスシューズもオシャレにこだわりたい!」という人には絶対にオススメ!
実際、レッスンやイベントでスウェードを履いてるハウスダンサーをよく見かけますがなぜかみんなオシャレです。
ただスウェード素材は汚れると一気に悪印象になるためこまめなメンテが必要になるので「シューズの手入れもダンサーの嗜み」と思える人向けですね。
細身の作りなので、足が幅広の人は0.5cm大きめのサイズが履きやすいでしょう。
【一押し】室内で踊るならバンズファルケン/マーベリックがオススメ!
先に結論を書くと室内でのハウスダンスならこれで決定とすら思えるシューズです。
おかげで今まで買ったシューズを全く履かなくなりました。
ファルケンとマーベリックはスペック的に大きな差は無いので、ここではファルケンを紹介します。
バンズの新定番、「クラシックライト」シリーズ。
僕がハウスダンス習いたての頃に出会いたかったシューズNo.1です。
実際に使用したメリットとデメリット
メリット
- 軽量(左右で約500グラム)なので持ち運びの負担にならない。
- 軽量シューズの中ではクッション性が高い。
- 靴底が滑りやすくスライド、ツイスト、ターンがしやすいのにグリップ力もある。
- 靴底が柔らかいのでカカトを浮かせやすくステップが踏みやすい。
- シンプルなのでコーディネートしやすい。
- キャンバス素材なので手入れしやすく履き心地が良い。
- 踊りやすいシューズのポイント5つを満たしている。
デメリット
- カジュアル色が強い。
- 屋外でダンスするには靴底の耐久性が低い。
- ゴム製の靴底に比べるとクッション性が低い。
ファルケン/ロードリップまとめ
靴底の耐久性から屋外での使用には向いていませんが、スタジオでのハウスダンスなら最強の一足です。
このシューズを履いてから室内でのハウスダンスのストレス(移動時の荷物の重さや踊りにくさ)が明らかに減りました。
僕がレッスンで生徒さんに「どんなシューズが踊りやすいですか」と質問されたらまずこのファルケン/ロードリップをオススメしています。
ファルケンの詳細は別の記事にまとめているので参考にしてください。
現在は世界的にバンズ(オールドスクール)が流行しているので、ネットで簡単にコーディネート例を探せるのもオススメポイントです。
ハウスダンス初心者向け服装ガイド/シューズ編まとめ
ハウスダンスに不向きなシューズ
- ランニングシューズ
- エアロビクスシューズ
- 靴底が薄い
- 窮屈なサイズ
- 足をしっかりホールドできない
ハウスダンスが踊りやすいシューズ
- シューズの形:ローカット
- 靴底:適度に滑りやすい
- 靴底の色:白色(室内ダンス用)
- デザイン:シンプルで白か黒
- 重量:軽い方が良い(室内ダンス用)
オススメのシューズ
(屋外向け)アディダスのスタンスミス
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(屋外向け)プーマのスウェード
Amazonで『[アディダス] スタンスミス ホワイト/ホワイト STANSMITH WHITE/NAVY FX5500-fba [並行輸入品]』の値段を確認する
(室内向け)バンズのファルケン/マーベリック
以上がハウスダンスに向いているシューズの選び方とオススメシューズの紹介でした。
ハウスダンスに適したシューズを履けば確実に上達スピードが速くなります。
ぜひシューズ選びの参考にしてください!
次回はアンダーウェアを紹介します!