「なんでいつも変な人に絡まれてるの?」
こんな質問をブログ読者からよく受けます。
僕もその謎について長年悩んでいたのですが、先日その答えとつながる事件に遭遇しました。
『僕が変な人に絡まれる理由』
この場を借りて回答させていただきます。
ーーー金曜日の夕方、相模大野からのレッスン帰りのことでした。
帰宅ラッシュで電車は超満員。
僕はリュックが邪魔にならないよう、座席上の網棚へ載せることにしたんです。
その時、事件は起きました。
僕のリュックから何かが落ちて、座席に座っていたOLさんの膝にボトリ落ちたんです。
「キャッ!なに!?」
OLさんは小さく声を上げて膝の上の『何か』を床に払い落としました。
僕のリュックから落ちたのは
『ベビースターラーメン(ピリ辛チキン味)』
の小袋でした。
お昼に小腹が空いて食べようと思ったのを、未開封のままリュックのサイドポケットに入れて忘れてたんですね。
まだ『何か』の正体がわからず軽いパニックのOLさん。
僕達の方を見て「トラブルか?」とざわめく周囲の乗客たち。
このままでは不審者だと思われてしまう。痴漢と勘違いされたら最悪だ。
一刻も早くOLさんを落ち着かせ、かつ周囲には『何でもありませんよ』アピールをしなくては。
瞬時にそう判断した僕は、床のベビースターを素早く拾いOLさんをなだめるように、そして他の乗客達にも聞こえるように少し大きめの声でいいました。
「ベビースターだから大丈夫!ベビースターだから大丈夫!」
その瞬間、斜め前に座っていた男性が僕を凝視しました。
見る目が完全に不審者を見る時のそれでした。
「え、なに?なんなんですか?」
まだパニック気味のOLさん。車内に流れる緊張した空気。
ここで誤解を解かなければ、次の停車駅で駅員室に連行されてしまう。
僕は決して痴漢などしてない。
しかし不審者という意味では冤罪とは言い切れない。
僕は拾い上げたベビースターを彼女に見せ、落ち着かせるようにゆっくりと、そして聞き取りやすいようにハッキリと言いました。
「コレ、ベビースター。ダイジョブ」
『人間の言葉を初めて喋ったゴリラ』みたいな口調になりました。
しかしその甲斐あって、OLさんは理解してくれたみたいで「あ、はぁ」と言ってスマホを弄り続けました。
ガッツリ眉間にシワ寄ってたけど。
ーーー皆さん、もうお分かりでしょう。
僕が変な人に絡まれる理由。
その答えは、類は友を呼ぶから。
僕も変な人なのかもしれません。