今日は皆さんにどうしても言いたい事があり、筆を取らせていただきました。
どうか最後までお付き合いください。
先日、スタジオのストレッチエリアでストレッチしていたら肌とマットが擦れて『ブブッ』と音が鳴ったんです。
「オナラと勘違いされたらイヤだなぁ」
そう思っていたら、後ろにいた女性二人組がヒソヒソと話したあと場所を移動しました。
絶対に勘違いされてるじゃん。
女性達を追いかけて
「オナラじゃありませんよ!ほら、臭くないでしょ!?だから安心して僕の側にいて下さい!」
と説明しようとも思いましたが、どう考えても悪手なので踏みとどまりました。
どうしよう。一刻も早く『オナラ冤罪(偶然オナラっぽい音が鳴り周囲に勘違いされる状況)』の疑いを晴らさなければ。
独り言で無罪をアピールするか?
あの女性達に聞こえる声量で
「あれぇ?肌がマットと擦れただけなのに、なんかオナラみたいな音が鳴っちゃった!まいったなぁ!」
って。
いやダメだ。
『万里さんは急に大声で独り言を言うオナラ野郎』というハイブリッドになる可能性が高い。高すぎる。
他に対処法がないか脳みそをフル回転させた結果、あるアイデアが閃きました。
他の会員さん達の力を借りるのです。
僕から他の会員さん達に今起きた事を話して
「万里さんはストレッチ中に肌とマットが擦れてオナラみたいな音が出たけど、実際はオナラなんかしていない」
とウワサを広めてもらい、間接的にあの女性達の耳に入れば
「なんだ。万里さんオナラしてなかったのね」
となるはず。
人間は信頼している人から伝えられるウワサを信じやすいですからね。
即効性はないけど、中・長期的にみればかなり確実性の高い戦略でしょう。
情報戦はスピードが命。あの女性達が「万里さんオナラしてたわよ」とウワサを流す前に仕掛けなければいけません。
さっそく親しい会員さんのNさんに、さっきの出来事を話しました。
「ちょっと聞いて下さいよー」
「あら万里さん、おはよう。どうしたの?」
「いやね、さっきストレッチしてたら肌とマットが擦れてオナラみたいな音がなったんですよ。僕オナラしてないのに。周りの人達に誤解されてたらイヤだなー」
それを聞いてケラケラと笑うNさん。
彼女は友達も多いので、きっとすぐに話題にしてくれるでしょう。
僕らが話しているとNさんの友人、Sさんがやってきました。
「何の話してるの?」
よし、作戦通り。
Nさんは僕を指さして答えました。
「あのね、万里さんがストレッチ中にオナラしたのよ」
Nさん!?
「あはは。万里さん相変わらずね」
Sさん信じてるじゃん!
あと『相変わらず』ってどういう意味ですか!?
この後、全力で真実を話しましたが二人は「大丈夫。誰だってオナラするから」と笑いながら慰めるばかり。
きっと『万里さんストレッチ中にオナラした』のウワサはすぐ広まると確信しました。
『半泣きで必死に弁明してた』のオマケ付きで。これは事実だけど。
ただ、これだけは言わせて下さい。
そして信じてください。
僕、オナラしてないからね(半泣きで)
それでは、ご静聴ありがとうございました。