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元カノとお化け屋敷に行ってきました

ハウスダンサー万里の日記
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昨日、夏の終わりっぽい夢を見たので皆さんにお伝えします。

あ、タイトル正確には『元カノとオバケ屋敷に行ってき(た夢を見)ました』ですね。

それではお付き合いください。

ーー
『遊園地に行かない?』

夢の中でこんなメールが来て、それを見た僕は『数年前に別れた元恋人からだ』って思うんですね。

そしてこの夢の中では僕と彼女は大恋愛をしていた事になっているんです。

どんくらいの大恋愛かと言うと

『あなたに会って私は生まれ変わった』

『むしろあなたに会うまでは前世だった』

『先に死んだ方が3日以内に相手を迎えにくるんだよ』

とか言い合うくらいの大恋愛っぷり。

いわゆるバカップルでした。

だけどある日、相手から急に別れを切り出されて2人の関係は終わったんです。

そんな元カノから久しぶりのメール。

僕は何の疑いもなくOKの返事を出しました。

ーー待ち合わせ当日、遊園地の入り口に彼女はいました。

デートの理由を聞いたら「チケットをもらったから」と答えるんですよ。

僕はそれを聞いて

「ヨリが戻るな」

と確信しました。

そんな下心を隠しながら入園したら彼女が「オバケ屋敷行きたい」なんて言うんです。

彼女が指差す方を見たら超巨大な洋館があり、このお化け屋敷がどう見ても遊園地のシンボル的な存在なんですよ。

僕は生まれて一度もオバケ屋敷行ったことないほど怖がり(実話です)なんですが、夢の中だから「むしろオバケ屋敷行かなきゃ始まらないっしょ!」とか言って行くんです。

建物内に入り長い廊下を進むとT字路に突き当たり、真ん中にはメイドの格好をしたキャストが立っていました。

「ようこそ当館へ。こちらへどうぞ」と生気のない無機質な声で左側の通路に案内してくれて、僕も「ホーンテッドマンションみたいだな」と思いながらついて行くんです。

そしてメイドはタマゴ型のゴンドラの前で止まり「ゆっくり乗ってください。安全バーを下げるのはオバケの仕事です」と説明するので、ゴンドラに乗り込んだら自動で安全バーが下がったからいよいよ「このアトラクション訴えられんじゃないのか」と心配になるのですが、やはり夢なのでそんな考えは速攻で消えて

「彼女が驚いて抱きつかないかな」とか

「これなら手を握りやすいな」とか

「半個室だから告白するにはベストだな」とか中学生の初デートみたいなことで頭がいっぱいになってるんですよ。

夢って願望が如実に出るから怖いですね。

そしてゴンドラは発進するんですが、オバケは全然出てこなくて「これじゃ抱きつかれないじゃん」とか不安になっているとやがて大きなガイコツ(どちらかというとインディージョーンズに出てきそうなヤツ)の前で止まり、ソイツの目がビカビカと光り出してゴンドラがグルグル回りながら沈んでいくんです。

僕は「だからオバケ屋敷は嫌いなんだよ」と思いながら夢の中で気を失いました。

ーー気がつくと僕達は中古のゲームショップにいました。

「ねぇコレみて!」彼女の声に振り返るとシルバニアファミリーの人形と『赤い屋根のおうち』を持ちながら「懐かしいー!昔ずっとコレで遊んでた!」とか目をキラキラさせながら言うんです。

それ見て「あー、そう言えば彼女の子供の頃のアルバム見たらシルバニアあったなー。僕も何か懐かしいオモチャ見つけたいなー」と店内を見渡すと僕が子供の頃遊んでいたゾイドとか聖闘士星矢とかのオモチャもあり、壁際の本棚にはコロコロコミックやボンボンなど懐かしい漫画雑誌が並んでいるんですよ。

そしてお互いに古いオモチャや雑誌を持ち寄っては思い出話をしました。

そんな調子で店内を探索していると【STAFF 】と書かれた扉があり、その奥に行こうとしたら誰かに肩を掴まれたんです。

驚いて振り返るとヒゲ面でモヒカンの店員さんに「そっちは関係者以外立ち入り禁止だから」と注意され、その風貌に驚いて謝ると「こっちにゲームがあるから遊びなさい」と案内されました。

そこにはブラウン管のテレビとファミコンがつながっていて、僕は彼女に「僕がゲームで勝ったらヨリを戻そう」と提案します。

夢って願望がストレートに出るから本当に怖いですよね。

そして彼女と対戦するんですが、確かテトリスだったんですけど全然勝てないんですよ。

今このブログ書いてて自分でも夢でオアズケされるってどんな願望なんだよって思いますが本当に1度も勝てないんです。

このテトリスは付き合っていた頃に2人でやり込んでいた事になっていて「そういや彼女めちゃくちゃ強かったなぁ」なんて思い出しながらプレイしました。

イライラしながら壁に掛かってる時計を見たら午後9:30。

急に遊園地へ来たことを思い出して彼女に「どんなテーマパークも10時には閉園するから、もう一度だけあのお化け屋敷行こう!」と提案します。

彼女は一瞬戸惑ってから「うん!」と言って僕は急いでゲームショップを出ました。

お化け屋敷まで走り、建物に入ったらあの長い廊下をひたすら進みます。

他に客は見当たらず、T字路に突き当たりましたがキャストのメイドもどこにもいません。

「すみませーん!」

大声で叫ぶと暗闇からメイドさんがヌッと出てきて面倒くさそうに「まだ居たんですか」と普通のトーンで言うんです。

「お前タイムカード切るまではキャラを演じ切れや」と言いそうになりましたがグッと堪えて「すみません、もう一度アトラクション乗りたいんですけど時間ありますか?」と聞くと

「あー、一人じゃ乗れませんね」

と返されました。

振り返ると彼女が見当たらないんですよ。

「あの、彼女は遅れて来るんですけど」と言うと「いいえ。お連れ様は来ませんよ」とキッパリ否定するんです。

状況が飲み込めない僕にメイドは説明を続けました。

「このアトラクションのゴンドラは、先に死んだ死者が現世の生者を迎えにくるためのモノです」

「はぁ」

「生前『どちらかが先に死んだら相手を迎えに来る』と約束しましたよね」

「あ…」

「今日、途中で懐かしいオモチャや雑誌、ゲームのある部屋に行きませんでしたか?」

「あの中古ゲームショップ…」

僕が無意識に答えるとメイドは軽く頷きます。

「あの部屋が『走馬灯』です。あそこで午後10時まで待っていれば、扉が開きお2人は共にあの世に行くことができました」

それを聞いて「だから懐かしいオモチャとかあったんだ」とか「【STAFF】の扉は天国に繋がっていたんだ」と、なぜか冷静に納得しました。

「死者はあの部屋から出ることは出来ません。出られるのは生者だけです」

ーーその瞬間、僕の頭の中で彼女が一人で【STAFF】の扉をくぐって出て行くイメージが浮かびました。

扉の向こうは眩しいくらいに光り輝いていて、扉が閉まる瞬間に彼女は一瞬振り返ったんです。

そして眩しくてよく見えなかったんですが、彼女の横顔は泣いてるような、笑ってるような、もしくはそのどちらもだったような気がしました。

ただ、その横顔はとても悲しくて、

とても綺麗だったんです。

ーー僕が立ち尽くしていると「生者の方は右手の通路からお帰りください」とメイドに促されました。

僕はまるで催眠術にかかってるかのように素直にその声に従って右手の廊下をトボトボ歩きます。

そして歩きながら

「約束を覚えてくれてたんだ」とか

「僕がゲームに勝てなかったのは、死者と生者はヨリを戻せないからだったんだ」とか

「でも2人でオモチャ持ち寄って思い出話したの楽しかったな」とか

「あのまま10時まで一緒にいたらどうなってたんだろう」とか

「そういやオバケ屋敷なのにオバケ居なかったな」とか割と落ち着いて色んな事を考えていました。

そして気がついたら2人で同棲していたアパートの前に立っていたんです。

そのアパートを見上げたら

「そっか。死んじゃったんだ…」

と急に実感が湧いて。

アパート見上げながらボロボロ涙が溢れてきて。

最後なのに何も言えなかったなって思ったら涙が止まらなくて、ワンワン泣いていたら目が覚めたんです。

ーーこれが僕の見た夢でした。

怪談にしてはちょっと季節ハズレで、でも秋にぴったりな内容だったので皆さんにもお伝えしました。

そして起きてコーヒーを飲んでたら「そっか。オバケ屋敷にオバケ居なかったけど、あの娘がオバケだったからオバケ屋敷で正解だったのか」となぜか納得し、一人で小さく笑ったのです。

ハウスダンスインストラクター万里の日記
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