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今日は涼しかったので公園のベンチで魚肉ソーセージを食べていたんですね。
そしたらニ歳くらいかな?小さな男の子がトコトコトコーって僕の前まで歩いて来て
「ゴッゴ!ゴッゴ!」
と指さしながら言うんですよ。
どうしたのかな?と思ったけどどうする事もできず、微笑みながらソーセージをモグモグ食べ続けていると、女性が大声で謝りながら走ってきました。
「あー!スミマセン!もーダメでしょ!」
男の子を抱っこして謝る女性。母親でしょうか。声のよく通る元気なお母さんです。
「いえいえ大丈夫ですよ。ボク、またね」
手を振ると男の子も右手を振り返してくれました。
お母さんは僕に小さくお辞儀してから振り返り、歩きながら男の子にこう言いました。
「ゴリラはソーセージ食べないでしょ!」
ーーーえ、もしかして男の子の言っていた『ゴッゴ』って
ゴリラ
の事だったの?
そして僕とゴリラの違いは
ソーセージを食べるかどうか
だけだったの?
じゃあもしソーセージを食べてるゴリラがいて、男の子が「ゴッゴ」言うたら「違うでしょ。あれはソーセージ食べてるから万里でしょ」てなるの?
だとしたらそれはもうソーセージが万里の本体だよね。別にトレードマークでもなんでもないからね、ソーセージ。
ていうかお母さんそういうのはもう少し僕から離れて言いましょうよ。言いたい気持ちが抑えられなかったら、せめて声のボリューム落とそう。最初の「あー!スミマセン!」と変わらない声量だったじゃん。爆音でセミが鳴いてたけどハッキリ聞こえてたからね。
「僕のカテゴリーは思いのほかゴリラ寄りだったんだなぁ…」
そう呟き、去りゆく親子の背中を見ながら真顔でモグモグとソーセージを食べ続けたのでした。
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