こないだ久しぶりに牛丼屋さんに行ったんですけど、出てきた牛丼の具がめちゃくちゃ少なかったんですよ。
店員さんに「具、少なくないすか?」と聞くのもなかなかハードルが高いので、この少ない具でなんとかご飯を食べ切ろうと挑戦してみました。
ーーこのブログ書いてて思い出したのですが、僕は牛丼好きなのに牛丼屋さんに極力行かないのには理由があったんです。
牛丼屋さんってお店、もしくは時間帯によって牛丼の具が少ない時があるんですよね。
盛り付ける人のさじ加減もあるので仕方ないのですが、僕の『牛丼美学』として白いご飯の部分が見えてるのは牛丼として許せないんですよ。
だけども
「具を足してよ」とか
「少ないだろ」とか
「並『盛り』なんだからせめて盛れよ」とか
そんなん言ったら他のお客さんのご飯も不味くなっちゃうじゃないですか。
もしくは『牛皿を追加注文する』なんて事も出来ますが、それだと店員さんへの当てつけみたいでやっぱり気分よくありませんよね。
だからそんな時は何も言わずに出された牛丼っぽいドンブリ(僕はご飯が見えてるのは牛丼とは認めてないので)を食べるのですが、食べ終わった後に「なんか違うな」と不完全燃焼で退店していました。
この不完全燃焼がイヤなので、僕は外出先で食事をする時は比較的当り外れの少ない『お蕎麦』を食べるようになったのです…
ーー話を戻しましょう。
牛丼の少ない具でご飯を完食しようと挑戦した結果、かなり早い段階で失敗しました。
挑戦に失敗したので目の前にあるのは大量のご飯のみの牛丼の抜け殻みたいになってしまったんです。
やはりここでオカズを追加すると当てつけっぽいし、具の残り香で余ったご飯を完食してもいいけどなんで金払ってまでそんな侘しい食事せないかんの?
という事で僕の出した結論は
『大量の紅ショウガを盛ることで紅ショウガ丼を新たに作る』
でした。
どうよこの閃き。
普段は名脇役である紅ショウガを主役に大抜擢ですよ。
いわば紅ショウガのスピンオフですよ。
この発想力、そして大胆さこそが万里が万里たる所以(ゆえん)なのでしょうね。
もしかしたら今後、僕の考案した紅ショウガ丼は人気のレギュラーメニューとなり今まで無料だった紅ショウガも有料になると思いますがそれは僕のせいではなく、牛丼の具を少なく盛り付けたーー『万里』という眠れる獅子を起こしたーー店員さんのせいですから恨まないで下さいね。
そんなこんなで大量の紅ショウガをご飯に乗せ、少量の七味をまぶして口に運びました。
そしてゆっくりと味わい、僕は確信したのです。
「やっぱりなんか違うな」
と。