今日は衝撃的な出来事が起きたので、このブログを通してみなさんにお伝えしたいと思います。
あまりにショックすぎてこの出来事をうまく文章で伝えられるかわかりませんが、頑張って書くのでぜひ読んでください。
ーーあれは、スタジオに向かう電車での出来事でした。
僕は座席に座っていたのですが、途中停車駅でドアが開いた瞬間に外から「見せもんじゃねぇんだぞ!」と大声が聞こえてきて、声の方をちらっと見ると酔っ払いがハイテンションで電車に乗ってきてたんです。
ここで普通の人ならびっくりして車両を移ってしまうのですが、こういう時に車両を移動すると逆に目をつけられるんですよね。
僕も過去に何度も同じ状況を経験して学習しました。
「んだテメェ文句あんのか」的なこと言って因縁つけて永遠と、それこそゾンビのように追っかけてくるんですよ。
というわけで車両も移らずガン無視したんですが、結局目をつけられて絡まれました。
むしろ「第一印象から決めてました!」くらいの勢いで相手は一直線に、最短ルートで、なんの迷いもなく僕の前まで来たんですよ。
「どっちにしろ絡まれるんかい」と思ったんですが、ここで相手の顔を見ちゃうとガッツリくるのがわかっていたので更に無視を決め込みました。
いや、ガーンいってキャーン言わせてやっても良かったんですけどね。
そんなことして僕が捕まっちゃったら、僕のダンスやブログを楽しみにしている人ーーつまりあなたーーが悲しむじゃないですか。
そんなあなたの笑顔と悲しむ顔が同時に脳裏に浮かんで僕を踏みとどまらせたんですよね。
ってことで、酔っ払いって直接手を出すことは滅多にないので何を言ってきてもスマホいじってやり過ごしてたんですが、ある一言がきっかけで僕は相手の顔を凝視することになったのです。
酔っ払いはそれまでの怒鳴り口調ではなく声のトーンを落として真剣な口調で言いました。
「オマエ、悪の組織の人間だろ」
ーー自分の耳を疑いました。
『悪の組織』この言葉を日常生活の中で聞くことがあったとは…。
意表を突かれ、つい顔をあげ相手の顔を凝視してしまいました。
いや、僕だけじゃありません。
車内中がザワつき、乗客の視線が一斉に酔っ払いに注がれました。
しかし、みんなの注目が集まったことで酔っ払いはさらに調子に乗り「悪の組織は何やってもいいのか!」「みんなコイツに気をつけろよ!」「オマエみたいなのは許せねぇなあ!」と大声でまくし立ててきたんです。
それでも僕は「コイツが僕に絡んでいる間は車内のみんなは安全だ」と必死に(笑いを)こらえて無視していたら、なんと僕の近くに立っていた老人に「バァさんも気をつけろよ!コイツ悪の組織だから何するかわからねぇぞ!」と言い始めたんですよ。
おばぁちゃんに席を譲ったらオマエに絡まれるだろうから黙って僕が絡まれていたのに何おばぁちゃんに絡んでんだよ!
ていうか酔っ払っても女子供や老人に絡むなんて最低だろフザケンナよオマエいよいよガーンいくぞと思っていたら、おばぁちゃん「気をつけます」だって。
おばぁちゃん!
心の中で叫びました。
そして次の駅で酔っ払いは降りたのですが、降りる間際に僕の顔を覗き込んで「オマエが悪の組織のわけないか。会費払ってなさそうだもんなぁ」と吐き捨てていったんです。
そうです。
悪の組織は『会費制』だったのです…
あまりの衝撃の事実に呆然としました。
酔っ払いが降りていった後の車内は、それこそ嵐が去った後のように異様な静けさでした。
僕は何も悪いことしていないのに(というかむしろ被害者なのに)この車内の変な空気に耐えきれなくなり、どうにか場を和ませようと先ほどのおばぁちゃんに「あ、座りますか?」と席を譲ろうとしたら「結構です」と目を逸らしながら即拒否されました。
おばぁちゃん!
再び心の中で叫びました。
- 悪の組織は存在する
- 悪の組織は会費制である
- おばぁちゃんに悪の組織の人間だと勘違いされる