…万里はいつまでダンスインストラクターをやるのか。いつまで万里レッスンを受けることができるのか。
この疑問は僕の生徒さんだけでなく常に多くのダンサー達の胸にあり続けており、このことを考えただけで不安になって眠れぬ夜を過ごしている人も大勢いることだと思います。
今日はそんな皆さんの不安を取り除くべく、「僕がいつまでダンスインストラクターをするのか」という疑問にお答えします。
ーーあれは金曜の夜。
レッスン入れ替えの時に前のクラスの先生に「万里先生はいくつまでインストラクターするの?」と質問されました。
当然「80歳まではやりたいですね」と即答しましたよ。
それを聞いて先生は笑っていたんだけど、僕は本気で答えましたからね。
現在はレッスンでの第一人称が「僕」ですが75歳あたりから「ワシ」になるからね。
もしくは「小生」ね。
ーー話を戻しますが。
僕、可能ならば80歳までインストラクターをしたいという気持ちは本当です。
ダンサーではなくインストラクターね。
当然「自分が踊る」のは好きですが「ダンスを教える」というのはもっと好きで、「皆んなが踊れるようになる」のはもっともっと大好きなんです。
ダンスを教えるのが好き過ぎて常に「あぁ、教えたい、もっと色んな人に色んな事を教えたいよぅ!」と日々悶々としているのです。
そんでフルでレッスン入れまくって時間が足りなくなっても「もっと、もっと教えたいよぅ!」となってるから深夜に近所のレンタルスタジオ借りてユーチューブ用のレクチャー動画撮りに行っちゃうくらいダンス教えるの大好きなんです。
レッスンの休憩時間とかに「今まで出来なかったけど踊れるようになったわ」なんて声が聞こえた日には、嬉しすぎてレッスン中にもかかわらず「突然ですが今日は記念日になったからコンビニでケーキ買ってくるけど皆んな何か食べたいのある?ファミチキ?」とか言って自ら買い出しに行くレベルですからね。
でも本当に行動に移すとスタジオをクビになるから下唇をかみしめ、血を流しながらも耐えてレッスンしているんですよ。
口からの流血ですが、その血は僕の「血の涙」だと思ってもらっても構いません。
とにかく、それくらいインストラクターが好きなんです。
今日もお昼のクラスで「僕は最低でもあと40年はダンスインストラクターをやるつもりです。だから皆さん、あと40年は僕と一緒に踊ってください。怪我や病気なんて許さないし寿命なんてもってのほかです」と宣言しました。
当然ざわつきますよね、クラス。
万里先生のいつもの発作かなってなってるんですよ。
まぁ正解なんですけどね。
レッスン後にも会員さんから呼び止められまして。
「先生、そんなこと言ったら私は100歳超えてるわよ」
「いいですね。ではその時にはギネスの公式認定員も呼んでギネス申請もしちゃいましょう。」
「そんときゃ私ボケちゃってるから」
「それならご心配なく。ボケないために今こんな脳トレやってんですよ」
「本気なの先生?」
「僕はいつも本気でしょ」
「(笑いながら)困ったわね。じゃあやるわよ」
なんてやり取りをしました。
そしてこのやりとりをしながら、「僕がいくつまでインストラクターしたいかって質問の答えは『80歳まで』っていうよりも『みんなが踊れなくなるまで』っていう方がしっくりくるなぁ」と思ったんです。
だってね。
会話の途中でその会員さんが亡くなったの想像しただけで鼻の奥がツーンて痛くなって泣きそうになったんですよ。
というかクラスの誰かが亡くなったの想像しても鼻の奥がツーンとなるくらい悲しいし、今もこの文章書きながらすごく鼻の奥がツーンとなってるっていうか半泣きでタイピングしているのでみんな本当に怪我と健康に気をつけてください。
みんなが怪我や病気、寿命でダンスできなくなったら多分僕の鼻もげっから。
ということで。
「僕がいつまでダンスインストラクターをやるか」という質問の答えは「80歳まで」ではなく「みんなが踊れなくなるまで」もしくは「僕の鼻がもげるまで」が正解のようです。
では、おやすみなさい。