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駅のホームでは背後に気をつけろって話

日常での雑記
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【2018年2月22日の日記】

押上の京成線ホームで電車待ってたら、背後から『エクスキューズミー』と声をかけられました。

振り向いたら外国のお姉さん。
デカいバックパック背負って。

明らかに『これから質問するから覚悟しとけ』的なオーラ出してるの。

やべぇ。
直感で感じましたね。

そして続けざまに『キャンユースピークイングリッシュ?』ですと。

ほらきた超やべぇ。
確信に変わりましたよ。

海外行ったり外国の知り合いと遊んだりはするけど、僕本当に英語喋るの苦手で。

ヒアリングはギリギリ出来るから英会話では基本聞き役に徹してます。
超聞き上手。
モテ男の必須条件ですよ。

しかし万が一会話の必要に迫られたら、万国共通のジェスチャーで返します。
コミュニケーションする時は毎回これで乗り切ってます。

だから相手の話を聞いてる時はニコニコ頷いてるんだけど、
意見を求められたら急に全身で表現するので毎回相手は若干ヒキ気味です。

ヒいた顔も万国共通なんだね。
すぐわかる。

結果、全然モテねぇ。

そんな偏ったコミュニケーション能力を磨いたお陰で、『タモリンピックくらいなら
優勝できるんじゃねぇかな』と思えるレベルにまで僕のジェスチャーは成長しました。

ただこの伝家の宝刀にも弱点が。

細かい説明が一切できない。
道聞かれたり時間の説明とかかなり無理。

だから『のー。あいきゃんとすぴーくいんぐりっしゅ。そーりー』
と答えました。

力になりたいけどゴメンよ。

そしたらお姉さん『ヤー、オーケー』『ぺラぺラペラペラ』と話し続けてきました。

いやちょっと待って聞いてた?

つーかお姉さん『オーケー』って言ったよね?
あれ聞き間違えたかな?

それともオーケーって『お前の意見ははさておき』って意味とかあるの?
そんなの僕知らないんだけど。
どうなのそこんとこニューホライズン。

すると脳裏に[英語は主張をハッキリ伝えるのがポイントだよ]と、中学の英語の先生の言葉が浮かびました。

ありがとう皆川先生!
僕、ハッキリ言うよ!!

『のー!あい・きゃんと・すぴーく・いんぐりっしゅ』とハッキリ伝えたら『オーケー!ペラ・ペラ・ペラ・ペラ!』とお姉さんもハッキリ英語を話して来ました。

お姉さんサイドの主張もすごい。

まじか。
質問やめないんだ。

ダメじゃん皆川先生。
そんでやっぱオーケー言ってるわお姉さん。

あーなるほど。
わかった。

僕に質問に答えられるかの見極めで『英語が出来るか』と聞いたんじゃなくて、どのレベルの英語で質問すれば良いかの判断基準として『(どのくらいの)英語が出来るか』を聞いたのね。

さすが僕。
全部わかっちゃった。
点と点が線になったよ。
もう完璧に点と線。
黒革の手帳だよ。
ありがとう松本清張先生。

てことはアレか。
逃げられないのかこれ。

状況は何も変わらないぞ、と。

腹をくくらなきゃいけないってのは確定したので、覚悟を決めてお姉さんのゆっくりで丁寧な英語を聞いてました。

『ペラ・ペラ・ペラ・ペラ』
『ヤァ』
『ペラ・ペラ・ペラ・ペラ』
『ヤァヤァ』
『ペラ・ペラ』
『アーハン』
『ペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラ!』

やばいアーハン言ったらすげぇ単語量増えてきた!
しかもちょっと早口だよお姉さん!!

でも僕が『あいきゃんとすぴーくいんぐりっしゅ!』と言うとまた『ペラ・ペラ・ペラ・ペラ』のスローペースに戻るの。

話を聞いてて、また『アーハン』とうっかり答えると
『ペラペラペラペラペラペラペラペラペラペラ!』と一気に話してきます。

そして僕が『あいきゃんとすぴーく!』と言うと戻るの。
何これ。

側からみたら『何あそこ英会話教室?』みたいになってたよ。

そんなちょっと贅沢なマンツーマン英会話教室みたいなのを数回繰り返し、なんとかお姉さんの言いたいことも理解しました。

『成田空港行きたいんだけどどの電車にのりゃ良いのか』
みたいな事だった。

これならなんとか説明出来るぞ!
僕が乗らなきゃいけない電車ももうすぐ来ちゃうからパパッと伝えなきゃ!!

ジェスチャーで。

そんでね。

相手やっぱり若干ヒいてました。

これはね、解った。
僕一発で理解した。

自慢の伝家の宝刀、刃こぼれしまくってた。

そんで僕はお姉さんのヒキ気味の顔を見ながら電車乗ったんだけどさ。

なんていうの?

みんなもホームで背後には気をつけてねってお話でした。

いきなり駅構内で駅前留学する羽目になるから。
ホームっつーかアウェイだぜ、あれ。

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