先日、広尾の有名な和菓子屋さん『菓匠 正庵』さんで黒豆しお大福とあんず大福を買いました。
多くのメディアで紹介されている正庵さんの大福。以前から食べたくて食べたくて仕方なかったんです。
早足で帰宅したら熱いお茶を淹れ、ドキドキしながらまずは『黒豆しお大福』をパクリ。
ーーなにこれメチャクチャおいしい。
「正庵。やるじゃない」
自然と言葉がこぼれました。
お茶を飲み、心と口を落ち着かせたら次は『あんず大福』です。
「どうせ女子ウケとインスタ映えを狙ったイロモノ大福なんでしょ。定番の大福の方が美味しいに決まってるんだって、どうせ」
心の中でつぶやきながらパクリ。
ーーこれもメチャクチャおいしいんですけど。
「正庵、なんて恐ろしい子!」
あまりにも美味しくて恐怖すらおぼえました。次の紅天女は正庵だなってくらいの衝撃。
ということで。
『菓匠 正庵』さんの大福があまりに美味しかったから、今回はこの黒豆しお大福とあんず大福を皆さんにもご紹介します!
自宅用はもちろん、おみやげにも是非おすすめです!
正庵おすすめ大福:究極の『黒豆しお大福』
完成度が異常に高い『黒豆しお大福』
塩大福はいままで沢山食べてきたけど、この『黒豆しお大福』のおいしさには感動しました。
正庵さんと言えばメディアに紹介されている『あんず大福』や『黒豆さらさら』が有名。しかし定番の『黒豆しお大福』の完成度も異常に高いんです。
この黒豆しお大福の1番の特徴は『強めの塩気』。
一般的な塩大福よりも塩気が強いため、甘さ控えめのあんこなのにしっかり甘さが引き立ち、大福の味が引き締まっているんです。
モッチモチの皮、
ふっくらした黒豆の食感、
強めの塩味と優しいあんこのハーモニー…
噛む度に口の中で食感が変わり味わいが深くなっていくので、飲み込むタイミングを見失うレベルで噛んでいられます。
1つ食べ終えても、塩味のおかげで口が『甘いものが食べたいモード』になっていたので2~3個なら連続で食べられそうでした(『キャラメルポップコーン』やロイズの『ポテトチップチョコレート』が止まらなくなる感覚に近かったです)
1つ食べて満足するのではなく、おかわりしたくなる大福。
食べ始めから食べ終わりまで完璧でした。
これぞ正に究極の大福ですよ。
夏場、汗で塩が抜けた身体の隅々まで黒豆しお大福の『塩気』と『甘さ』が染み渡りました(結局、黒豆しお大福は2個食べました)
正庵おすすめ大福:看板商品『あんず大福』
看板商品『あんず大福』
多くのメディアにも特集される『あんず大福』。皮からうっすらあんずの黄色が透けて涼しげですね。
最近流行りのフルーツ大福では『いちご』が主流なので『あんず』は珍しいかもしれません。
まずこの大福の特徴は2つ。
1つめの特徴は二段構造であること。
多くのフルーツ大福は果実をあんこで包んでいるんですが、正庵さんの『あんず大福』は上の層にあんず、下の層にあんこがそれぞれ独立して包まれています。
そして2つめの特徴はつぶあんであること。
通常、フルーツ大福にはこしあんや生クリームが使われるんです。
果物の食感やみずみずしさを活かすため、『あんこ』は舌触りのなめらかな食材を合わせるのが定番。
だけどこの『あんず大福』はつぶあん。
でも普通に考えたら、つぶあんだとあんずの食感とケンカしちゃうんですよ。
「何を考えているんだ、あんず大福…」
そう思いながら一口食べて衝撃をうけました。
『皮のモチモチ』『アンコのつぶつぶ』『あんずのサクサク』3つの食感が口の中で1つに混ざり合い、あんずの爽やかな酸味の後につぶあんの優しい甘さが口いっぱいに広がりました。
つぶあんが甘さ控えめだからあんずの爽やかな甘みをジャマしません。むしろジャマするどころかお互いに引き立てあっていました。
「そうだったのか…」
無意識に言葉がでました。
なぜ、二段構造なのか。
なぜ、つぶあんなのか。
そしてなぜ、この『あんず大福』が看板商品なのか…
その理由がわかったと同時に、頬を熱い何かが伝うのを感じました。
涙です。
あんず大福を食べた瞬間、驚嘆の言葉と同時に感動の涙がこぼれました。
まず二段構造の理由。
この二段構造、ただあんこの上にあんずを載せているだけではなく、2つの間に薄いお餅の壁があったんですよ。
そうすることで食べた時に初めて2つの味と食感が一体になるように計算されていたんです。
あまりにもこだわりが細かすぎて鳥肌が立ちました。
そしてつぶあん。
つぶあんの『ふっくら』とした食感が、あんずの『サクサク』とした軽い歯ごたえを引き立てていました。
この歯ごたえのメリハリ、『こしあん』や『生クリーム』では再現できません。つぶあんじゃなきゃダメだったんです。
「あぁ、そうか。そうだったのか…」
大福に込められた職人の魂と会話をするように、何度もうなずきながらあんず大福を食べ終えました。
そしてお茶を飲み、心を落ち着かせてから2個めのあんず大福を食べ始めました。
だってこの大福は
あんみつの『あんず』『あんこ』『みつまめ』『ぎゅうひ』を一度に頬張った味
なんですよ。
そしてあんみつって『あんず』も『つぶあん』も『みつまめ』も『ぎゅうひ』も少ないじゃないですか。
だからこの大福、あんみつ好きの僕には夢のような大福だったんです。
これは2個連続で食べる、食べざるをえなかった大福なんです。
広尾・恵比寿おみやげにおすすめ!正庵のあんず大福と黒豆しお大福が美味しすぎる:まとめ
とにかく何個でも食べられる『菓匠 正庵』さんの『黒豆しお大福』と『あんず大福』の紹介でした。
これらの大福は自宅用はもちろん、おみやげにも最適です。
防腐剤や合成保存料を使用していないので賞味期限は1日。
だからこそおみやげにすると「この人、わざわざ今日買ってきてくれたんだなぁ」と喜んでもらえるはずです。
広尾・恵比寿に寄った際は『菓匠 正庵』の大福をぜひ食べてください。
感動しますから。
お店 | 果匠 正庵(しょうあん) |
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住所 | 東京都渋谷区広尾1-9-20 |
営業時間 | 月曜~土曜10:00~19:00 日曜祝日10:30~17:00 (無休) |
最寄り駅 | JR山手線 恵比寿駅 徒歩10分 東京メトロ日比谷線 広尾駅 徒歩10分 |
大福を食べ終えて…
「ーーーなんてことをしてしまったんだ…」
2個めのあんず大福の最後を飲み込んだ後、急に冷静になりました。
夢中で食べていましたが『黒豆しお大福』を2個と『あんず大福』を2個、合計4個の大福を一人で食べたんです。
どう考えても食べ過ぎなんですよね。
「明日からダイエットしなきゃ…」
そうつぶやくと同時に
再び熱い涙が頬を伝いました。