降って湧いたようなオシャレコーデ

夏の必需品「サングラス」といえばね。
中学生の頃、オシャレに目覚めて初めてサングラスを買ったんですよ。
丸型で、しかも黒いレンズ部分が上にパカって開くヤツ。
今思えば一生目覚めちゃいけないヤツ、永眠してた方が良いタイプのオシャレだったんですけど、なんの間違いか思春期ど真ん中で僕のオシャレスピリッツ(以下オシャスピ)が目を覚ましてしまい、友達と遊ぶ時にはいつもその丸サングラスを着けていました。
そしてクラスでの僕のアダ名が
「売人」
になった辺りで色んな事に気付き、丸サングラスを封印したのです。
そんな中学時代の黒歴史以降、サングラスに対して苦手意識が芽生えてどんなに日差しがキツくても「薄目を開けて歩く」というライフハック、というか無抵抗なスタイルで
夏を乗り越えて来たんですが、ここ数年の日差しの強さに遂に降参。
最近は渋々サングラスをかけるようにしています。
個性とか主張してない、至って普通のタイプをチョイス。僕の中のオシャスピが目を覚ますと大変な事になるのでね。
オシャレに自信がない時は無難も大事なんです。
そんでね。
こないだサングラスかけて歩いていたら顔の前をアゲハ蝶がフラフラと横切ったんですよ。
「うおぉおぉお!」
声が出て、無意識に道を譲ってしまいました。
だって蝶って間近で見ると結構デカくて迫力あるじゃないですか。
あと、あの飛び方。フラフラと予測不能な飛び方が苦手なのです。
「さっきの蝶、すげぇ怖かったな」
ドキドキしながら歩いていたら、道行く人達が何故か僕に道を譲るんですよ。
そこでピーンときましたね。
どうやら僕もアゲハ蝶レベルまで出世したな、と。
ついに羽化したな、と。
森山加代子さん(白い蝶のサンバ)だぞ、と。
もしくは僕も蝶みたいにフラフラと歩いてるのかな、と。
だとしたら熱中症だな、と。
とりあえずポカリでも買おうとコンビニに入ったら、やはり店員さんが僕を凝視するんですよ。
そんなに顔色が悪いのかな(ちなみに自分で書いといてアレですが、「万里ついに羽化説」は無しです。「あなたに抱かれて私は蝶になる」なら、一体僕は誰に抱かれたんだって話になりますからね)と思い、コンビニ内の鏡見たら全ての謎が一気に解けました。
サングラスのフチに、あのデカいアゲハ蝶がとまってたんです。
ビビりました。
こんなオシャレなサングラス見た事ありません。
ここまで奇抜なコーディネート、ファーブルでもやらないと思う。
サングラスというよりも仮面舞踏会とか怪しいパーティにつける「目の部分を隠すマスク」みたいになってる。
全然無難じゃないの。
目元の主張がハンパないの。
サングラスだけが「超よそ行き」になってる(蝶だけに)
そりゃみんな道を譲るわ。
というか避けるわ。
納得。
コンビニ店内に大きめの蝶を解き放つ訳にもいかないので、ゆっくり退店しました。
店員さんに無言で見送られながら。
外でゆっくりサングラスを外して軽く振ったら、蝶はしばらく僕の周りをヒラヒラ飛んでいました。
もしかして僕って花に似てるの?
はたから見たらすごくメルヘンな絵面になってましたね。コンビニの前でヒゲ面が鬼の形相でデカい蝶と戯れてるんですから。
そんなこんなで。
「降って湧いたようなオシャレコーデ」というか「貰い事故みたいなオシャレコーデ」だったんですけど、普通のサングラスだと物足りないなーとか、サングラスコーデに個性を出したい人は蝶(生)をフチに留まらせるといいと思います。
まぁ個性というか、それは「蝶の個性」なんでしょうけど。
ちなみに僕は今でも相変わらずサングラスが苦手です。
あと、デカい蝶も。
超苦手(蝶だけに / 二回目)
















