新年早々に体調を崩してしまい、ブログ更新はおろかレッスンまで10本以上休講してしまいました。
楽しみにしていた方々やご迷惑をおかけした関係者の皆様、本当に申し訳ございませんでした。
最近やっと文章が書けるくらいに体調が復活してきたので、僕の身に何が起きたのか、この場を借りてご説明させていただきます。
———
その日は朝から身体が重かったんです。
しっかり寝たはずなのにダルいというか、疲れが取れてないというか。
トレーニングで追い込みすぎたかな?そう思いながら朝食を食べていたら今度は腰や肩の関節まで痛くなってきて。
風邪でもひいたかと体温を計ると36.2度。ザ・平熱。
やはりオーバーワークで疲労回復してないだけかと考えましたが、年が明けると同時に占星術の仕事をしている友人から送られてきた
『あけましておめでとう!今年の上半期は油断すれば死』
という全然おめでたくない新年の挨拶っつーか
ほぼ予言
を思い出し、念のため仕事前にかかりつけの病院へ行くことにしました。
*
「万里さん、今日はどうしましたか?」
「なんか体調悪くて。あと関節痛も少しあります。筋肉痛かもしれませんけど」
「熱は?」
「朝起きたら36度くらいでした」
「上がってるかもしれないから、もう一度計ってみましょう」
ピッ
「本当だ、36.2度。熱はありませんね。」
「疲れ、ですかね?」
「うーん、もしかしたらインフルエンザかもしれません」
先生の言葉に耳を疑いました。
だって平熱ですよ?喉も痛くないし咳も出てません。
「高熱が出てないのに?」
「熱が出ないインフルも、珍しくはありませんからね」
そう言いながら僕の鼻にながーい綿棒を入れてグリグリする先生。
「5分くらいで結果出るから、待合室で待っててください」
絶対にインフルじゃないと思うんだけどなぁ、そう呟きながら待合室に戻りました。
ところが席に座った途端、体調がどんどん悪くなってきたんです。
さっきの綿棒で鼻の奥にある『体調悪くなるスイッチ』でも押されたんじゃないかってくらい具合悪くなってきて、ずっと待合室の隅っこで地縛霊みたいにグッタリしてました。
……5分後
「万里さーん、診察室にお入りくださーい」
ナースさんに呼ばれた頃にはすでにフラフラ。きっと来院した時よりも3キロくらい痩せていたと思います。
診察室に入ると先生は僕の顔を見るなり驚きの声を上げました。
「どうしたんですか、体調悪そうですけど?!」
だから体調悪いから病院に来たんだって。
「なんか待ってる間に悪化しちゃって……」
「なるほど。検査結果はインフルエンザでしたよ」
やっぱりインフルなの?
呆然とする僕の前に診断キットを出して続ける先生。
「しかも見てください。A型とB型の重複感染です」
僕というステージ(体内)で大物キャストが夢の共演。
夢っつーか『悪夢』ですけどね。
「そんな事ってあるんですか?」
「かなり珍しいけどね。でも普通のインフルと治療法は変わりませんから。とりあえず5日間は自宅で安静にしていてください」
あぁ、後で各スタジオに休講の連絡しなきゃ。急のことだからインフルエンザ診断書を求められるかもしれないな。念の為このキットの写真を撮っておこう。
「先生、このキットを撮影しても良いですか?」
「えぇ、バンバン撮っちゃってください。珍しいですもんね」
別に記念写真じゃないからね。
しかし頭もボーっとして事情の説明もシンドイので「みんなに自慢します」とだけ返してスマホでパシャリ。
新年早々に長期休講か。そう思うと身体だけじゃなく気持ちも重くなってきました。
画面の写真を見ながらしょんぼりしていると、先生が優しく声をかけてくれたんです。
「元気出してください」
だから元気出ないから病院に来たんだって。