万里の日記

歯を磨くときの『クセ』のお話。

ハウスダンスインストラクター万里の日記

『クセ』は環境や心理要因、反復行動などなんらかの要因やキッカケにより始まるのがほとんど。

特に、意識して始めたことが次第に無意識のうちに行われるようになる『無意識の習慣化』はクセが形成される一般的なメカニズムとして知られています。

というわけで、今日は僕の歯を磨く時のクセをお話しようと思います。

あれは先日、地元の歯科医で歯科・口腔がん検診を受けた時のこと。

30分ほど診てもらい「虫歯も異常もありません。キレイに磨けています」と女医さんに褒めてもらいました。

「ありがとうございます。やっぱり歯磨きって大切ですね」

「えぇ。清潔な口元は健康面と印象に大きく影響しますから。特に人と話す機会が多いお仕事の方には欠かせないケア、まさにエチケットですよ」

「僕も歯磨きは大人のエチケットだと思ってるんです。歯磨きの時も『歯を磨いているんじゃない。自分を磨いているんだ』と考えるようにしたら丁寧に磨くのがクセになりました」

「ふふ、素晴らしいクセですね。その意識で歯磨きを続けてください。それじゃ検診は以上です」

全てが終了したかに見えた、その時。

事件は起きました。

「はい、それでは椅子を起こしまーす」

ウィーン(電動椅子の音)

「はい、お口ゆすいでくださーい」

グチュグチュぺー

「はい、チャック開いてますよー」

ちょっと待って。

股間を見ると本当にチャック全開。頭の中が真っ白になりました。

え、どういうこと?

この状態で30分も仰向けだったの?

こんなんで「右上1番マル、2番斜線」とか「口腔がんの見つけ方はキズの治り具合が目安です」とか言われてたのか。

先生よく笑わなかったな。

冷静を装い、何事もなかったかのように震える手でチャックを上げました。

「大変失礼しました。ちなみに、いつから開いてましたか?」

「ご来院された時からですね」

やっぱり。

僕、「歯磨きは大人のエチケット」とかしたり顔で言ってたけど、チャック全開でエチケットを語るとか

ちょっとした喜劇

じゃないですか。

恥ずかしさで言葉を失い顔を真っ赤にしいると、先生が優しく語りかけてくれました。

「大丈夫。お口に問題はありませんでしたから、ね?」

大丈夫じゃないよ。

口より股間に問題があったんだよ。

むしろ人として大問題なんだよ。

まぁ、この事件がキッカケですよね。

最近は歯を磨きながらチャックの確認をするクセがつきました。