「どうしたらリズム感が身につくの?」
そう悩むダンス初心者も多いと思います。
踊り始めの頃はリズム感がなくて当たり前。
僕も今でこそプロダンサーとして活動していますが、初心者の頃はリズム感がなくて苦労しました。
ということで、今回はリズム感を身につけるための練習法5つとオススメの動画・音楽を紹介します。
リズム感に悩んでる初心者の方はもちろん、これからダンスを始める人もぜひ参考にしてください!
最初に:リズム感の定義と音楽の考え方
ダンスにおける『リズム感』の定義
『ダンスにはリズム感が必要不可欠』
よく聞くセリフですが、そもそも『リズム感』とはなんでしょうか?
ダンスにおけるリズム感とは
『音楽を聴いて音のリズムやテンポを感じ取り、そのリズムに合わせて身体を動かすことができる能力』
のこと。
リズム感があれば音楽に合わせて踊れるし、逆にリズム感がなければ音楽と動きがズレて違和感のあるダンスになってしまいます。
これが『ダンスにはリズム感が必要不可欠』と言われる理由です。
リズム感はトレーニング次第で誰でも鍛えることができます。
音楽の基本的な考え方
リズム感の練習をする前に、音楽の
- テンポ(BPM)
- 拍子
- リズム
の違いを理解しましょう。
これら音楽の基本的な考え方を理解することで練習がスムーズになります。
・テンポ
その曲が1分間に何拍打つかを表したもの。
たとえば『120BPM』ならば1分間に120回の拍子(ビート)が打たれます。
※ハウスミュージックのBPMは大抵120前後。早めのテンポです。
・拍子
音楽を区切る単位で4/4拍子や3/4拍子などがあります。
※ハウスミュージックは4/4拍子が定番です。
・リズム
音楽の中で繰り返されるリズミカルなパターンのこと。
※ハウスミュージック では『ドン・カッ・ドン・カッ』というリズムが定番です。
以上がリズム感の定義と音楽の基本的な考え方です。
次にリズム感を鍛える具体的な練習方法を5つ紹介します。
ダンスのリズム感を鍛える練習法5選
リズム感練習法①:メトロノームで練習する
(100BPMのメトロノーム動画)
音楽は楽器やボーカルなど、様々な要素が複雑に絡み合って構成されています。
初心者が最初からリズムだけを意識するのは難しいかもしれません。
ということで、まずはメトロノームでリズムを意識する練習をしましょう。
メトロノームなんて持って無いよ、という人はYouTubeで『メトロノーム 〇〇BPM』と検索してください(〇〇は曲の速さです)
最初はリズムを意識しながら聴くだけ。リズムを意識できるようになったら音に合わせて身体を動かしてみてください。
小さく頷いたり、手を叩いたり、足踏みをしたり……
この時は一定のリズムをキープすることを忘れないように!
速いテンポの曲だとリズムを意識しづらいので、最初は100BPM前後のゆっくりしたテンポで慣れていきましょう。
リズム感練習法②:音楽を聴く習慣をつける
日常的に音楽を聴いてリズムやビートに慣れましょう。身体が自然とリズムを感じるようになります。
大事なのは音楽を聴く時に『リズムの強弱』を意識すること。
ただ音楽を聴くだけではリズム感は向上しません。
どの楽器のどのリズムが強いのか、弱いのか。アクセントはどこか。
曲の中からリズムを探し出すように聴いてください。
最初はリズムを意識しながら聴くことは難しいかもしれませんが、練習を重ねれば自然と身につくはずです。
諦めずに頑張りましょう!
【万里のボヤキ コーナー】
ダンスレッスンではよくインストラクターが「音をよく聴いて!」と指示を出します。
これは『リズムの強弱を意識して動きを合わせて!」という意味。
じゃあインストラクターも「リズムの強弱を意識して動いて!」と指示を出せよ、と思うんですが、それだとセリフが長くて咄嗟に口に出ないから「音をよく聴いて!」と漠然とした指示になるのでしょう。
でも初心者にその指示はわかりにくいと思うのは僕だけでしょうか?
少なくとも僕が初心者の頃、初めてのダンスレッスンでその指示を受けた時は言葉の意図が汲み取れずに混乱しました。
だから、もしあなたが将来ダンスを誰かに教えるときは「リズムの強弱を意識して、それに合わせて動いて!」と明確な指示を出してあげてくださいね。
リズム感練習法③:身体を使ってリズムを感じる
音楽に合わせて身体を動かしてみましょう。
ダンスレッスンでは『リズムトレーニング』と言われる練習方法です。
簡単な動きで構いません。動きながらリズムの強弱を意識して聴くことで、より効果的にリズム感を養うことができます。
リズム感練習法④:音楽にあわせて基本ステップを踏む
リズムが掴めてきたら基本ステップに挑戦してみましょう。
最初はステップを覚えることに集中してください。
ステップを覚えたら少しづつリズムに合わせて踊ることに意識します。
速い曲だとリズムが意識しづらいので、最初はゆっくりめなテンポの曲で始めてください。
リズム感練習法⑤:日常生活にリズムトレーニングを取り入れる
日常的に音楽のリズムに合わせて動く習慣をつけましょう。
1日5分〜10分でもいいので、電車の待ち時間や移動中、自宅にいる時にリズムトレーニングしてください。
僕が実際に行ったリズムトレーニングは
- 電車の待ち時間…音楽に合わせて身体を揺らす
- 電車移動中…音楽に合わせて軽く頷く
- 徒歩移動中…音楽に合わせて歩く
- 自宅…音楽に合わせて指を動かす。手を叩く。
など。
リズムトレーニングを習慣化させることで、リズムに合わせて動くクセが身に付きます。
駅のホームや電車内、お店の中で突然踊り出すと周囲から不審がられます。日常のリズムトレーニングは『コッソリ』が鉄則。くれぐれも派手なアクションをしないように気をつけましょう。
初心者必見!リズム感を鍛えるおすすめ練習動画
初心者向けリズムトレーニング方法
『リズム感練習法③:身体を使ってリズムを感じる』
で説明したリズムトレーニングを方法を紹介します。
簡単な動きの繰り返しなので初心者でも安心して踊れます。
僕の入門クラスでも実際にレクチャーしている内容なので効果は折り紙付き。
ぜひチャレンジしてみて下さい!
初心者向けハウスダンス基本ステップ
『リズム感練習法④:音楽にあわせて基本ステップを踏む』
で説明した基本ステップのレクチャー動画です。
最初はスローテンポ(65BPM)で解説。その後にダブルタイム(110BPM)で実際に踊ります。
最初はステップを覚える事に集中。慣れてきたらリズムに合わせることを意識しましょう。
一度に全て覚える必要はありません。何度も見直して、少しずつマスターしてください。
各基本動作の詳細はこちらの記事を参考にしてください。
各基礎ステップの詳細はこちらの記事を参考にしてください。
【オススメ】リズム感を養うための音楽
リズムトレーニングに適している音楽の条件は
- シンプルな構成
- ビートがハッキリしている
- ややゆっくりめのテンポ
- 聴いていて飽きない
の4つ。
僕がダンスレッスンで使用しているリズムトレーニング用の曲を紹介します。
とっておきの選曲。心して聴いてください。
動画を再生できない場合は『You Tubeで見る』をタップしてください。
・R&B・メロウヒップホップ編
リズムトレーニングには身体が自然に揺れるテンポのR&BやメロウHip-Hopが最適。心地よいので毎日聴いても飽きません。
・Love Theme From Spartacus / INO hidefumi
・邦楽編
歌詞を口ずさみながら踊るのもリズム感アップには効果的。ゆっくりめの邦楽もおすすめです。
ダンス初心者でも大丈夫!リズム感を鍛える練習方法とコツ:まとめ
・ダンスにおけるリズム感は
『音楽を聴いて音のリズムやテンポを感じ取り、そのリズムに合わせて身体を動かすことができる能力』
・音楽の基本的な考え方は
- テンポ:その曲が1分間に何拍(ビート)打つかを表したもの。
- 拍子:音楽を区切る単位。
- リズム:音楽の中で繰り返されるリズミカルなパターンのこと。
ダンスのリズム感を鍛える練習方法は5つ。
- メトロノームで練習する
- 音楽を聴く習慣をつける
- 身体を使ってリズムを感じる
- 音楽にあわせて基本ステップを踏む
- 日常生活にリズムトレーニングを取り入れる
となります。
最後に、リズム感を身につけるのに一番重要なのは『焦らずに自分のペースで取り組むこと』です。
リズム感を身につけるには時間がかかりますが、努力は必ず報われます。
焦らず楽しみながら練習してください。
そしてリズム感が身についたとき、あなたのダンスはさらに魅力的になっているはず。
もし、独学でのリズムトレーニングが不安ならば僕のレッスンで一緒に練習しましょう!
『ダンスはどこまで音楽と一体化できるか』に重点を置いたレッスン内容だから、ダンス経験者はもちろん、初心者でもリズム感はバッチリ身につきます。
万里のレッスンスケジュールはこちら。
それではダンスを楽しんでください!
東京の片隅からあなたを応援しています!