現在、Youtubeで僕が配信している『House Dance Dictionary』。
初心者に向けてハウスダンスの基本ステップをゼロから解説する動画です。
日本語版は毎週木曜の正午12時、英語版は毎週月曜の午前0時に配信しています。
ハウスダンスの教科書、ハウスダンサーのバイブルと言っても良いかもしれません。
まだの人は是非チャンネル登録してくださいね。
ところでこの『House Dance Dictionary』が、思いのほか生徒さん達や他ダンサー達の間で話題になっていて。
完成度の高い内容はもとより、突然僕が英語での動画配信を始めたので
「ついに世界を視野に入れたのね」
「日本から飛び立ってしまうのね」
「出国はいつ?」
「送別会はリモート?」
とさまざまな憶測が飛び交っているんです。
このままだと強制送別会からの強制出国の流れになりそうなので、今回は英語配信を始めた理由を説明します。
まず日本語配信の理由。
これは当然、国内ダンサーやあなたにダンスを届けたいから。
スタジオに行けない人や、短縮レッスンのため時間内にステップ習得できなかった人達の力になればと配信しています。
そして英語配信の理由。
これはダンスを届けたい人達が外国人だったから。
英語バージョンは海外、もっと言えば東南アジアに向けて発信しているんです。
コロナが猛威を振るう現在、世界中は大変なことになっています。
日本国内の感染者も爆発的に増加して、今日もテレビ番組でやれ緊急事態宣言だやれ時短要請だと騒いでいました。
日本も大変だけど、さらに深刻な状況の国が沢山あるんです。
東南アジア、特に
- バリ
- マレーシア
- カンボジア
はコロナ感染もさることながら、観光産業が大ダメージを受けています。
僕はこれらの国が大好きで、ダンス撮影にも行ったし、プライベートで何度も旅行に行きました。
ガイドさんは親切。でもたまに雑(良い意味で)
働いてる子供達はいつも明るい。でもすげー雑(色々な意味で)
ニュースで『海外でも観光客が激減している』と聞いた時、まっさきに知り合いのガイドさんや子供達の笑顔が浮かびました。
仕事が激減して金銭的・精神的余裕がなくなると『良からぬこと(犯罪や売春)』を考えてしまうからです。貧困は心を容赦なく蝕みます。
「彼らは無事なのだろうか…」
そんな考えで頭がいっぱいになりました。
僕は、
あの国の文化が好きです。
あの国の匂いが好きです。
あの国の食べ物が好きです。
あの国の人間が好きです。
そして、あの国の子供達が大好きです。
彼らの為に僕に出来ることはなんだろう…
そこで思いついたのが『House Dance Dictionary』の配信でした。
彼らに物質的応援よりも精神的応援を届けたかったんです。
ダンスをしている瞬間はツラい状況を忘れる事ができるし、精神的にも健康になれますから。
お金や食料を寄付する団体はたくさんあるけど、お金も食料も消費すれば無くなります。
ところがダンスはどんなに消費しても無くなりません。
音楽も動画もスマホがあれば無料(東南アジアに行った時、現地人ほとんどがスマホ持っていたし、みんなミュージック・ビデオに夢中でした)
初めてでも踊れるダンス解説動画を配信すれば。
「自分の身体ってこんな動きできるのか!」と感動させれば。
「早く新しいステップを覚えたい!」と夢中にさせれば。
彼らは『良からぬこと』なんて思いつかないんじゃないか。
そう考えた瞬間
「(自分の睡眠時間を毎日2時間削るだけで彼らを応援できるなら、やるべきだ)」
頭の中でそんな声が聞こえました。
それは『才能』の声でした。
『才能』とは、生まれた時から個人に備わってる能力。
だからつい個人の功績だと思ってしまいますが、それは神様が
「この能力で世の中を良くしなさい」
と無作為に選んだ人間に与えたもの。
そういう意味で『才能』とは『全人類の所有物』であり、個人の利益を追求するよりも『全人類の財産』として活かすのが正しい使い方だと僕は考えています(結果的に報酬という形で個人に利益還元される事が多いけど)
だから。
僕は自分の才能(ダンスや音楽、編集技術など)を彼らのために使うと決めました。
カッコいいこと言ってるけど、やってることはかなり地味な作業ですよ。
深夜、パソコンに向かいキーボードをパチパチ叩きながら編集作業をしているだけですから。
受験生みたいな毎日を過ごしています。
そして昨日。
ついに僕のYouTubeチャンネルにおける海外視聴者と海外登録者が日本のそれを抜きました。
詳細を調べたら、ほとんどが僕が応援したかった東南アジアの国々から。
視聴者年齢も、仕事がなくて時間を持て余しているだろう世代でした。
「〇〇ってどうやるの?」
「△△を詳しくおしえて!」
彼らからのコメントやDMを見て
「良かった。応援、届いたんだ」
少しだけ、ホッとしました。
ということで。
英語配信の理由は東南アジアの若者達を応援したかったから。
日本語配信の理由はあなたを応援したかったからです(このブログの読者ってことはダンサーであり僕のファンでありチャンネル登録もしているはずだから。だって僕とあなたの仲だから。信じてる。チャンネル登録はこちら→登録する)
以上が『House Dance Dictionary』配信の理由でした。
今回は真面目な内容だね。
だけどこんな日もいいよね、たまには。
僕の小さな才能が、誰かがコロナ不況を乗り越える歩みの小さな第一歩になってくれるといいな。
そう願いながら、今夜もパソコンに向かいキーボードを叩き続けています。